事例)やりたいことがわからないのはなぜ?

今日は長いです。それっぽい画像を探す余力もなかったので、テキストだけがだらだら続くこと、最初にお詫びもうしあげます。

 

高校2年くらいの時だったかな、ホームルームで進路の話になって、将来なりたいものについてそれぞれ語ったのですが。

 

いえ、語っていません(どっちやねん。

 

その時点で将来なりたいものが決まっていたのは、たったの1人だけだったのです。料理の道に進みたいという男子でした。

 

それ聞いて意外だったのですよねー。その子と料理というのも繋がらなかったし、偏差値で適当に進路を決めるしかない地方都市の子供にしたら、なりたいものというビジョンがあることそのものがびっくりでした。

 

その男子がその後料理の道に進んだかどうかは不明ですが。

 

私もやりたいことなんてなかった。

 

いや、ありました(だから、どっちやねん!!

 

社会人になって、いろんな経歴の人を知って、世間にはなんといろんな進路があるものなのだなー、と遅まきながらわかったのですよ。その存在を知っていたなら、もとい、そこに進む選択肢も許されているとわかっていたなら、洋裁の学校に行きたかったなー、と思いました。

 

普通科の高校でて、次の選択肢は偏差値で選ぶことしか頭になかったですからね。

 

いえ、なかったわけではありません(どっちやねry。

 

母の望む進路しか許されてませんでしたから、それ以外のものなど考えもしませんでした。望む進路の中から、自分の偏差値に見合ったとこを選んだわけです。

 

ロンブーの淳が青学を目指しているそうですが、わかるわー、私もすごい学歴コンプレックスあるから。以前にも書きましたが、薬学部じゃなかったらもっといい大学行けたのに!という非常にいやらしいものです。

 

コンプレックスというのは、本来の意味とは離れて負い目、引け目のように使われていますよねー。負い目、引け目とはまさに他者と自分を比較してのもの。

 

比較してジャッジするのは誰か。

 

優劣の価値観を植え付けたのは誰か。

 

自分で、とおっしゃる方が多いですが、自分で勝手に優劣の基準なんて持たないですよ。あくまでも外からインプットされたものの「せい」です。

 

子供に優劣感情を持たせるか否か、これはもう親の姿勢に左右されるでしょう。自分ダメ感を持たせなかった五体不満足な乙武氏のおかあさんはすごいな、と思います。

 

親の因果が子に報い。

 

もとい、報いません(しつこい。

 

正確には、親の「因」が子に「果」となるのですよ。

 

親の価値観というバイアスがかかったものが子にインプットされます。インプットされるタイミングは、親がその価値観をもったより当然ながらさらに早い時期となります。

 

呪いはより強力となるのです。

 

いい学校に行かなくてはならない

 

好きなことだけやってて食っていけるはずがない

 

家業をつがなくてはならない

 

墓を守らなくてはならない

 

さ、あなたにはどんな呪いをかけられていますか?

 

やりたいことがわからない病の患者さん(患者なのか?)、たいへん多いです。好きなものがわからない、という方もしかり。

 

やりたいことがあるのに、到達できない方よりも、わからない病患者さんのほうが難物件率は高いです。

 

わからない病患者さんにもいくつかパターンがありまして、一番やっかいなのが、実際にやりたいことやれてるのに、「やりたいことやっちゃダメだ」ビリーフが悪さをして、自分がやりたいことやれてることに気づけてないというケースです。

 

あんた、やれてるやん!あんたがやってること、ほんとはやりたかったことやん!!

 

と言っても、ぽかーん状態です。

 

やってもやっても達成感や自信につながりません。いくら他から高い評価を得ていても、「でも・どうせ・だって」のダメポ沼に沈んでいらっしゃいます。

 

側から見たらやれているので、本人のダメ感は理解して貰えません。それがさらなるダメポのスパイラルに。

 

さて、先日「やりたいことがわからない病」の患者さん(仮称:Aさん)が来られました。ブログ化の許可をいただきましたので、参考例としてあげさせていただきます。

 

三姉妹の真ん中でいらっしゃいます。

 

おねえさんが高校生で進路を決めなくてはならない時、ご自分の希望をはっきりと訴えられたそうなのです。

 

それを見て、おねえちゃんはすごいなあ、自分のやりたいことが決まっていて、と思われたそう。

 

チェックポイント:なぜおねえちゃんはやりたいことがあるのに、なぜAさんにはなかったのか

 

おねえさんの希望は、親御さんから瞬殺されました。下に妹が2人もいるのに無理、と。

 

希望を閉ざされたお姉さんの怒りは妹に向けられました、あんたたちのせいで私が行きたい大学に行けない、とAさんはおねえさんから首を絞められたそうです。

 

Aさんは思ったそうです、私の分の学費なんて残しておいてくれなくていいから、その分おねえちゃんに廻して、おねえちゃんにやりたいことやらせてあげて、と。

 

なぜAさんはおねえさんのことをここまで思ったのか。やりたいことがない自分に比べて、やりたいことははっきりしてるおねえちゃんはすごい、というのが強力だったからです。

 

チェックポイント:なぜおねえさんはやりたいことがはっきりしてるのに、Aさんにはそれがなかったのか。

 

Aさんは結局、手に職を、ということで技術職を目指されました。

 

おねえさんは、自分が果たせなかった夢を結婚によって手に入れられたそうです。そして自分ができなかったことを自分のお子さんにさせてあげているそうです。

 

が。

 

子供にさせていることは、自分の穴ぼこを埋めることの代替行為です。自分の痛みをヨシヨシできてないのに、穴に何かを入れてもそれは成果となりません。

 

さて、Aさん。

 

持って生まれた資質もあって、Aさんは仕事で着実に成果をあげていらっしゃいますが、それが自信や達成感につながりません。

 

力があって成果もあげているのに自信が持てない人はどうなるか。

 

はい、ちょっと考えてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハードルを高くします。

 

もっと、もっと。

 

高くしたハードルを越えることができるとこが出来のいい人の困ったとこです。

 

ハードルをあげ続けるとどうなるか、病気か燃え尽きです。

 

頑張っていない自分に価値を見出しません。役割のない自分に存在意義を認めません。

 

お仕事を辞めることを提案させていただきました。それが実現するまでちょっと時間はかかりましたが、Aさんはようやく、長年酷使したご自分を休ませる機会を得ることができたのです。

 

家庭もすでにお持ちです。さ、これからはパートナーシップの地盤を強固にしていくことに集中だ!なんですが。

 

が。

 

パートナーさまとの間になんやかんや起こります。2人の距離を縮めさせないようなことばかりが。

 

家の中に男が2人いました。

 

Aさんは男だったのです。

 

パートナーさまと、凸凹につながることができず。いわば凸凸状態だったのです。

 

なぜか。

 

Aさんは家の跡取りの役割を背負っていらっしゃいました。それがAさんにとって邪魔になっている、というのは早くから見えていたのですが、なぜAさんだったのか。3姉妹の真ん中のAさんでなければならなかったのか。

 

おじいさま、おばあさままで含めた家族のしがらみの中で、跡取り役を引き受けてしまった原因についてAさんもご自覚はあったのですが。

 

が。

 

今回、これまでまったく俎上にあがっていなかった人の存在が大きくなってきました。

 

おねえさまです。

 

結論から言いますと、Aさんは「逃げ遅れた妹」だったのです。

参考エントリー:逃げ損ねた妹の損な役回り

 

おねえさまは実に巧妙に、妹であるAさんに跡取りの役割を背負わせたのです。

 

Aさんは女三姉妹です。Aさんのおかあさまは、女の子しか産めなかったのです。跡取りを産むことができなかったおかあさまは、そのことで厳しく婚家から責められました。

祖母、母、三姉妹、5人の女性がいます。

 

5人の女性は

 

祖母チーム(祖母、Aさん)

母チーム(母、姉、妹)

 

の2チームに分裂してしまっていました。

 

跡取り問題で紛糾した祖母と母、仲違いして当然ですが、おばあさまは自分が腹を痛めた息子とも袂を別つことになってしまったのです(だからといっておとうさまがおかあさまの味方である、といわけではありません)。

 

おかあさまは必然的にアンチ跡取りです。祖母チームに入ってしまうと、それは跡取りを引き受けることとなります。

 

おねえさまは機を見るに長けていたのでしょう。早々に母チームへと所属してしまったのです、末の妹を引き連れて。

 

なぜAさんは母チームに入れなかったのか。

 

跡取り問題とは別に、実の息子に虐げられているおばあさまを、Aさんは見捨てることはできなかったそうなのです。

 

おばあちゃん、かわいそう、と。

 

自分の保身よりもおばあさまを優先してしまったがゆえに、Aさんは祖母チームの構成員となり、そしてもれなくおまけについてきた跡取り役も背負わざるを得なかったのです。

 

女の子が跡取りになるとはどういうことか、つまり、婿取ですよねー。

 

たとえ戸籍上の婿ではなくても、跡取りの役割はAさんとともに、Aさんのパートナーにも背負わされることとなります。

 

役割で繋がった偽りのパートナーシップ。新たな港となりえるはずもありません。

 

これが、Aさんとパートナーさんの間の滞りの原因です。

 

パートナーに目を向けさせない原因として、Aさんの仕事が長くその役割を果たしていました。では、仕事を辞めた後はどうなるのか。

 

ようやく手にした休息時間、意外なことに暇を持て余すこともなくAさんはのんびりとされているように見えたのですが。

 

が。

 

やりたいことがわからないー

 

次に何をしたらいいのかわからないー

 

と、ブツブツと言われるのです。

 

焦っているようにも見えないのですよ。いくらでものんびりできる、とはおっしゃるのですが。

 

が。

 

やりたいことがわからないー

 

好きなことがわからないー

 

と、ブツブツ言われるのです。

 

私も正直、Aさんが何が好きかってイマイチフルイチわからなかったのですよね。これまではお仕事の面ばっかりだったから。

 

それがお会いするたびに、え、Aさんってこんなとこもあったんや!と驚くものが出てくるのですよ。

 

なんや、多趣味で多才やったんや、と納得なんですが、ご自身がそれを自分のリソースと認めてらっしゃらないのですよねー。

 

まさに、持っているのに持っていることを認められない、という困ったちゃんです。持ってないよりタチが悪いのです。

 

では、なぜAさんは自分がちゃんと持っていることをそうとは認められないのか。

 

ここででてきたのが前出のおねえさまのことです。

 

おねえちゃんはやりたいことがあった。行きたい大学があった。

 

自分にはそれがなかった。だから自分にはやりたいことがないんだ、と思い込んでしまっていた。

 

なぜ中学生の時点でAさんにはやりたいことがなかったのか。

 

いえ、ありました(もう、ええっ。

 

Aさんには実はやりたいこと、好きなことはそれなりにあったのですよ。でも、それに蓋をしてしまったのはなぜか。

 

それこそがおねえさまのなせる技でした。

 

おねえさまは早々に跡取り役からとんずらしてしまったので(それも、意図的に!)跡取りゆえに何かをあきらめる、という必要がなかったのです。

 

Aさんは跡取り役と引き換えに、自分が本当にやりたいことを諦めてしまったのです。

 

いえ、諦めていません(しつこいー!!!!

 

Aさんが諦めたのは本当にやりたいことではなくて、やりたいことやってもいいんだ、と未来に希望を持つことを諦めてしまったのです。自分には跡取り役以外の未来はないのだ、と。

 

おねえさまは、自分の望む未来を夢見る余地があったのです。

 

妹に役割を押し付けたおかげで。

 

妹のおかげで夢を見ることはできたのに、妹がいる「せい」で金銭的にあきらめざるを得なくなってしまった、と妹を恨みます。

 

妹は、自分にはやりたいことすら見つからない、と自分を責め、私のせいでおねえちゃんは進学をあきらめた、と自分を責め。

 

どんだけ自分責めたら気がすむねん!!!!

 

おねえさまがAさんという妹に荷物を押し付けとんずらしてしまったのは、それは跡取りを必要とする家の「せい」でした。おねえさまも被害者です。

 

その役割を押し付けた張本人は誰かというと、おじいさま、おばあさまなわけですね。

 

が。

 

Aさんの怒りはなぜかおじいさま、おばあさまにはストレートにぶつけられないのですよ。それは、おとうさま、おかあさまから被った被害のほうが時系列的には近くて、ダメージの記憶がはっきりしてるからですよね。古い記憶は美しい思い出で彩られてしまいます。されたことより、してもらったありがたさのほうに重きが置かれてしまいます。

 

それでいうなら、おねえさまこそがAさんをダメポ沼に沈めている直近の加害者です。ー

 

おねえちゃんは私に役割を押し付けた

 

おねえちゃんに首しめられた

 

と、記憶も自覚もあるのですが、それが現在のご自分のどのようなデメリットとなっているか、ということをわかっていらっしゃいませんでしたねー。

 

風が吹けば桶屋が儲かる、をまとめますと

 

跡取りを必要とする家

その家風に息子(父)は反発する

嫁(母)は女の子しか産めなかった

嫁、姑から責められる

息子(父)は母(姑)に辛くあたる

姉は跡取り役が自分にまわってきてはまずい、と末の妹をひきつれて母チームに参加

Aさん、取り残される

おばあちゃんは、実の息子(父)からも嫁(母)からもきつく当たられてかわいそうだ

私が跡取り役になれば、おかあさんも責められることなく、おばあちゃんも安心する

頑張って跡取りやるぞー!

重圧から解放された姉は、好き勝手できる

やりたいことを自由にやってもいいんだ、と思えてる

大学にいきたいという

母から、妹が2人もいるのに経済的に無理、とあきらめさせられる

姉、Aさんに怒りをぶつける

Aさん、自分のせいだ、と思うだけでなく、やりたいことがちゃんとわかっているおねえちゃんはえらい、それに引き換え私なんて、と訳のわからん理屈で自分をdisる

自己評価がどん底なので、当然頑張らない自分には価値がない病に罹患してしまう

お仕事がんばる

やっても、やっても自信や達成感につながらない

健康も損なうし、パートナーともうまくいかない

仕事やめる

次に何をしていいのかわからない

やりたいことがない自分はダメだと思う(今、ここ

 

Aさんのキラキラした美意識と、お仕事でのカッチリとした「ねばならない」、どちらも重要なリソースなんですが、両者の共存、折り合いをつけるって作業に滞りが発生している状態です。

 

自分がその2つをどのようにして身につけたのか、どう活かしてきたのか、なぜ活かせなかったのか、その棚卸しをしていただけると、土に埋もれていた種をスクスクと育てていけることになるでしょう。

 

咲かないとあきらめていた花の姿を、遠からず見れることでしょう。

 

役割、しんどかったね

 

好きなことに蓋させられてしまって辛かったね

 

好きなこと、いっぱいあるやんか

 

自分がそれを好きってわからなくなってしまってたね

 

ヨシヨシ

10/7・8・9は東京出張です♪


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コメント: 2
  • #1

    Aです (木曜日, 28 9月 2017 18:16)

    美意識と仕事のねばの棚卸しってどうすればよいですか?下に挙げられてた「どうやって身につけたのか、どう活かしてきたかなぜ活かせなかったのか」ってところの疑問にも自分なりに答えは出しましたが、棚卸しができたように思えず、このあんぽんたんのために棚卸しについてもう少し説明してほしいです。
    花咲かせたいのに逆走してる状態です。

  • #2

    いまぷ (金曜日, 29 9月 2017 15:47)

    ヨシヨシ作業が足りてないのではないかと